これ、どうかな? ちょっとマニアックかなぁ? 気持ち悪いって思う読者もいるかなぁと思いつつ、8月号の「小さな庭仕事」でご紹介した、食虫植物。そう、虫を捕獲して食べてしまう植物たちです。実はひそかに以前から気になっていたのですが、コープリビング甲南のガーデンニングコーナーでポット苗を見つけた3つの鉢が、すくすく育っています。開花時期でもないのにこの時期に店頭に並ぶのは、夏休みの自由研究のお助けテーマとしても人気だからそう。これが、ほかの植物とはちょっと違う、なんだか、ペットを飼っているような不思議な世界を楽しんでいます。
取材時にお世話になった、兵庫県立フラワーセンターの土居寛文さんは、この分野では知らない人がいない!と言われる食虫植物のスペシャリスト。小さいころは昆虫に夢中で、その後、植物を育てる道に進み、食虫植物に魅せられて35年。フラワーセンターの大温室に展示されているのは、ほんの一部。園内の育苗場には、恐るべき数の食虫植物が...。
土居さんによると、食虫植物の始まりは7000万年も昔、まだ恐竜がいたころにさかのぼるそう。あたりは湿原が広がるばかりで、植物にとっては苦難の時代。根を大地に張って栄養をとることもままならず、それなら、虫を食べて生き延びようということで、こんな姿形になったそう。たくましく、神秘的! そして、見れば見るほど美しい!
そんな食虫植物、9月号では、いつもうっとりするほどエレガントな寄せ植えのつくり方を教えてくださるNONOHANAの澤本千恵さんも注目。ウツボカズラをおしゃれな鉢に植え替えてハンギングに。インドアグリーンとして楽しむ提案をしていただきました。さっそく真似して、ハンギングに。
コロナ禍のおうちブームの追い風もあって、このところ、多肉植物、食虫植物...と、ユニークなグリーンにスポットライトが当たっているようです。デスクに置いたり、窓辺に置いたり、天井から吊るしたりすると、緑との距離がぐっと縮まり、疲れた気持ちもほっと和らげてくれます。視界に植物がどのくらい入るかを示す「緑視率」というのがあるそうで、10〜15%あるとストレスが軽減されるんだそうですよ。
さて、話題はガラリと変わりますが、今年のペナントレースも終盤に。開幕直後の連敗記録に青ざめたタイガースでしたが、その後、山あり、谷ありで、現在ヤクルトが独走中。2位以下は混戦状態。この暑さが和らぐころ、果たして笑っているか、泣いているか...。
編集作業は10月号の取材を終え、11月号の紅葉特集に向かっています。すっかり体内カレンダーが狂っています。携帯用扇風機と、水に濡らして振るとひんやり感が持続するタオルがまだまだ活躍してくれそうです。
(M・O)
★10月号のブログの更新日9月10日です。
★編集室スタッフ5人が交替で登場します。お楽しみに!
2022年9月号