3月号の特集「青春18きっぷで、小さな旅に出よう!」です。表紙にもなってる広島県は尾道市。これまで何度もご紹介している町ですが、今回新たな発見もあった旅でした。
今回の旅の目的は尾道駅舎2Fに誕生した宿泊施設。m3 HOSTEL。その客室は2段ベッドが高々と並び、寝台車のよう。バッグパッカー気分でテンションアップ!!なのであります。誌面では紹介しきれませんでしたが、客室はこんな感じ(写真1)。ちっちゃ!と思われるかもしれませんが、これが狭くて気持ちいい!! 寝返りもやっとこさ、という感じですが、シンプルを越えて「無」の境地になれますぞ!
ホステルのラウンジからは黄色い車両も存分に見られる。
超コンパクトなベッドルーム。
取材日1日目を終え、食事の後に尾道の商店街へ。m3 HOSTELのスタッフさんから、深夜0時にオープンする古書店があると聞き向かったのですが・・・。説明を〝テーゲー〟に聞いて行けるやろと踏んだ、大きな大人3人組。「書店の名前聞いた?」「〇〇さんのお店しか聞いてない」そんなんある? もちろん、見つけ出せませんでしたよ。
なので、ここからは「建物がたり番外編」。取材スタッフもいつもの建物がたりメンバー。だもんでついついどこの街へ行っても建物ウォッチングしてしまう習性。有名な建物ばかりですが、夜のしんとして人っこ一人いない商店街で見ると、異世界全開。さすが絵になる街、尾道だ!
ザ・昭和な映画館、シネマ尾道
尾道商業会議所記念館外観。
かつての銭湯は、今や話題のカフェに。
本誌でご紹介している神戸税関庁舎。通常は非公開の新館屋上。本当に船のデッキに立っているような、 SF 映画の1シーンのようで心躍る。向かいの KIITOも、撮影でお世話になっているスタジオがあるビルも、見たことのない姿で、知らない建物のよう。建物はどこから眺めるかで、周りの景色の切り取り方が違ってくる。空と建物とその周り。見る角度、高さ、どこを見るかで全部違う。歴史ある建物には、風格がある。どの角度からもその姿は、威風堂々だ。
さて、4月号の告知をちらり。とある取材でお世話になった集会所。その姿は住宅地に突如として現れた、アジアの寺院のよう。「コレハナンデスカ?」「コレハカンボジアカンデス」カンボジア缶? カンボジア感? 正解は「カンボジア館」。
つまり1970年、大阪万博時の実際のカンボジア館、パビリオンを移築したもの、らしいです! なんでも住宅開発時に「パビリオンのある住宅地」として 売り出すために、ゆずってもらったらしいのです(らしい、ということで確証はございません。悪しからず)
でも気になるううう。大阪万博ファンとしては、どのような経緯があって大阪府吹田市から、引っ越されたのか・・・。真実は何なのか! (大げさな)。でも多分、とてもハートフルなお話のはず。この続きがあればまたご報告します。
集会所の屋根。この形に見覚えあり?
当時の石像もしっかり移築、シンボルに。
(K・S)
★4月号のブログの更新日3月10日です。
★編集室スタッフ5人が交替で登場します。お楽しみに!
2020年3月号