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編集室から、今月のブログ 編集室のスタッフが、取材の途中で感じたこと、取材先で仕入れたとっておき情報、また取材の現場のこぼれ話などを、毎月お届けしていきます!

ねこうさぎと、アジサイと...。

2018.06.08 更新

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小さなギャンブル。

 いきなりですが、わが家の飼い猫、みさこ(メス・推定17歳)です。なぜ、こんなコスプレまがいのことをさせられているかって? それは、先日、三宮センター街の裏通りを歩いていて、ガチャガチャの「ねこうさぎちゃん」と目が合ってしまったから。ガチャガチャなんて子どものおもちゃ...と思っていたのに、まさか手がのびてしまうなんて...。100円玉を3枚入れて、ガチャガチャ...コロリ! 中にはふわふわのお帽子が。家に帰って、愛猫にむりやり着せてハイおしまい!ではなく、写メを撮って専用サイトに送ると、扮装した猫ちゃんたちが大集合したギャラリーに仲間入りできるというおまけつき。色違いが全部で5種類。ぜんぶ集めたい衝動に駆られるけれど、猫迷惑?
station_1807_1.jpg ずらりと並んだガチャガチャ。「ねこうさぎちゃん」のほかにも、
 ミニチュアのミシンや、狐のお面の根付など...マニアックなものがずらり。

 この大人のガチャガチャ、ブームが来ているといいます。不気味なフィギュアやマニアックな小物などもあり、特に海外旅行者には、お財布に残った小銭を旅の最後に使い切れるとあって、飛行場で大人気とか。一方で私が気になっているのが、篠山市の西紀サービスエリア(下り)の、ご当地ガチャガチャ。なんと、ミニチュアの丹波立杭焼の器が、コロリンとカプセルに入って出てくるのだそう。昨年、お向かいの西紀サービスエリア(上り)では、食堂のメニュー名が出て来る「ガチャ飯」(期間限定で残念ながら終了)も話題に。こちらは500円を入れて、ガチャガチャすると、運がよければ2000円相当の但馬牛のセット...がなんていう、大当たりもあったそう。ガチャガチャで、運だめししてみる?

植物の成長は、元気をもらえます。

 さて、関西もようやく梅雨入り。夏バテ対策の青梅のジュースを仕込み、住吉の鉄板焼き「菜花」のメニューをまねして、今年のらっきょうはバルサミコ酢に漬けてみようと企んだり。そんなキッチンに、6月号の「小さな庭仕事」で赤松種苗さんに教えていただいた、スプラウト栽培が今年から加わりました。グリーンマッペ(緑豆)、そばの芽、マスタード、かいわれブロッコリー、ヒマワリの芽などの種をまくと、2日後には芽がのぞき、1週間後にはサラダの中に。まるでビデオを早送りにしているかのような育ちぶりで、毎日観察していると、元気をもらえます。
station_1807_2.jpg  ペットボトルをはさみで半分にカットして、コンテナに。水で濡らしたペーパータオルを敷いて、その上に種をぱらぱらと...。2日目には、もう発芽が始まります。
station_1807_3.jpg          こちらは、スプラウト栽培専門の容器で。
          1週間でごらんの通り!

"六甲ブルー"を訪ねて。

 現在発売中の7月号では、山歩きのコースをご紹介しています。そのなかで、アジサイをテーマに、摩耶山〜神戸市立森林植物園を歩いてきました。
station_1807_4.jpg    今回、浅野晴良さんのガイドで歩いた徳川道は、起伏も少なく、おしゃ
    べりしながら歩けるコース。鳥のさえずり、風にそよぐクマザサの音、そばを生田川の源流の水音に、心がすーっと洗われるよう。

神戸っ子にとって、すっかり神戸の市花だと思っていたアジサイですが、正確には「神戸市民の花」。神戸市制80周年と大阪万博開催を記念して、1970年に市民アンケートで選ばれたそう。取材で訪ねた神戸市立森林植物園の福井さんは、美しい植物画を集めた一冊、シーボルトの『日本植物誌』を見せてくださいました。その中に紹介された'シチダンカ'は、1959年に六甲山で発見されるまで"幻のアジサイ"と言われていた花。ここにも神戸とアジサイの縁があるのですね。
station_1807_5.jpg     こちらは、その図版を縮小して収録した『シーボルト 日本植物誌』
     (ちくま学芸文庫)。

アジサイは、日本原産の花。鎖国時代に来日して蘭学を紹介したドイツ人医師のシーボルトの大のお気に入りだったそう。日本で恋に落ちた遊女、"お瀧さん"との間に子どもも生まれ、大好きな日本で暮らしてハッピーエンド......になるはずだったのですが、それもつかの間、スパイ容疑をかけられて国外追放となり、ふたりは離ればなれに。『日本植物誌』には、別の男性と再婚してしまった"お瀧さん"への想いをこめて名づけられたといわれる 'オタクサアジサイ'も登場します。「蝶々夫人」とは逆パターンの悲恋物語。凛として、優美な花姿のアジサイですが、"お瀧さん"ってどんな女性だったんでしょうね。station_1807_6.jpg
     右が、シーボルトが別れた妻への思いを名前にこめた
     'オタクサアジサイ'。

(M・O)

★8月号のブログの更新日7月10日です。

★編集室スタッフ5人が交替で登場します。お楽しみに!

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