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編集室から、今月のブログ 編集室のスタッフが、取材の途中で感じたこと、取材先で仕入れたとっておき情報、また取材の現場のこぼれ話などを、毎月お届けしていきます!

取材中に思った、つれづれのこと...

2011.04.08 更新

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揺れたひと月

5月号の編集作業のさなかに飛び込んできた、東日本大地震のニュース。被災者の方々には、心からお見舞いを申し上げます。16年前の阪神淡路大震災の日、私は神戸から離れて暮らしていたため、テレビに映し出される信じられない光景を、ただただ呆然と眺めていたのですが、今回も無力さを痛感。連載でお世話になっている料理家の枝元なほみさんとも、このもどかしさについてため息まじりに話していたのですが、すごい!と思ったのは、その数日後にスタートした、枝元さんの素早い行動です。「被災地の人たちだけでなく、無力感から精神的に落ち込んだり不安になったりしている若い人も多いんじゃないかな」と、ツイッターで応援ボランティアを募って、一緒に料理をすることを思いついたというのです。かくして、彼女が「加工所」と呼ぶマンションの一室で、「チームむかご」の支援が始まりました。日持ちのするクッキーを焼いたり、避難所でごはんをおいしく食べてもらえるようにと、手づくりのふりかけをつくったり。写真は、3月26日。ちょうど6月号の撮影の日に、メンバーの一人が砂糖や小麦粉などの材料の調達に現れたところです(活動の様子の詳細は、http://mukago.jp/で)。

「チームむかご」の活動

ニコまるクッキー

 

えんじ色の電車に、ちょっと感動。

話は変わりますが、編集後記にも書いたように、地震が起きる前の日、4月23日に公開の映画「阪急電車」を一足早く観てきました(「カルチャーステーション」を見てくださいね)。有川浩さんの小説の映画化で、阪急今津線で乗り降りする乗客の人間模様を描いた心あたたまる作品です。試写会の最前列でカブリツキで観ていた私とライターのSさんは、見慣れた風景がいくつも登場するせいもあってか、すっかり感情移入してしまい、不覚にも涙してしまいました。配給会社の担当さんには、「花粉症のせい」と誤魔化してはみたものの、涙もろくなったのは歳のせいかも。最近、高校野球を観ているだけでも、うるっとしてしまいます。そんなこんなで、心も大きく揺れたひと月。桜が咲いて、六甲山の木々にむくむくと新緑が萌えだしたら、少しは元気が湧いてくるかな。

(M.O)

★6月号のブログの更新は5月10日です。
★編集室スタッフ5人が交替で登場します。お楽しみに!

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