春の妖精がやって来た!
2月3日。今年もきっちりこの日に咲いてくれました! 数年前にもこのブログに登場した庭の節分草の花です。小さな花がいくつ顔を出しているか数えるのは、恵方巻きや豆まきと同じく、父や母が元気だったころから、わが家の節分の日のお決まりごと。庭の隅っこに植えた数輪が年々増えて、もう数えられないほどに。
でも、最初の花が花首を持ち上げるのは、名前の通り、決まってこの日。開花はたった数日なので、うっかりチェックし忘れると、次に出会えるのは1年後...ということに。もう少し長く花を楽しませてくれてもいいのに...。
と思っていたところ、ちょうど4月号の「小さな庭仕事」の準備で山野草の本を眺めていると、こんな言葉に遭遇しました。
「春植物-スプリング・エフェメラル」。
エフェメラルとは、かげろうのような、はかない命という意味だそうで、春一番に花をつける節分草やかカタクリの花などはこう呼ばれているそうです。落葉広葉樹の林の中で、まだあたりが芽吹く前に花を咲かせ、頭の上の木々の緑が茂って太陽をさえぎり始めるころには、種を残して再び次の春まで長い長い休眠に入るという植物で、別名「春の妖精」とも呼ばれているんだそう。太陽の光がよく当たり、害虫もまだ活動を始めないこの時期は、彼らにとって、確実に子孫を残せる絶好のチャンスということらしいです。そう思って花を見ると、「はかない」どころか、たくましくさえ見えてくる妖精たちです。
もう一つびっくりしたのは、秋に買ってきた原種のシクラメンが、
花が終わり、いつの間にかこんな不思議な姿になっていること。
山野草の専門家、 やまおか碧山苑のご主人に尋ねると、「
これがシクラメンの名前の由来なんですよ」と教えてくれました。
英語のサイクル(旋回するという意味)が転じて、
シクラメンの名になったそう。なるほどね~。
育てやすく、見栄えよく、人間のために品種改良された園芸種の花たちに慣れっこになっていると、植物の本来の姿を見る機会もだんだん消されていくような気が。「ぐるぐる巻いた茎の先に種がつきますよ」と、ご主人。よくよく見たら、ホントについてる! この種もまいてみたらどんどん増えるだろうか...。
列車に乗って、旅に出よう!
さて、3月号の特集は、青春18きっぷで行く旅特集。
このきっぷがおトクなのは、
2370円でJRの電車が一日乗り放題できること。でも、
有料の特急列車には乗れないので、旅先選びは、
まず往復運賃がこの料金を下回り、
できれば日帰りで楽しめる旅程が組める行き先を見つけることから
。編集室が選んだのは、陶芸をしたり、
猫の駅長に会いに行ったり、おいしい料理をめざしたり、
城下町をのんびり歩いたり...というお楽しみ。私は、
しょうゆ発祥の町・和歌山の湯浅町と、
若狭で揚がった鯖を京都まで運んだという鯖街道の宿場町・
熊川宿を訪ねて、日本の発酵食文化を探検してきました。
寒い日が続きますね。すっかり風邪を引いてしまい、ここ数日、猫に看病してもらってるありさまです。みなさんもお大事に...。
(M・O)
★4月号のブログの更新日3月10日です。
★編集室スタッフ5人が交替で登場します。お楽しみに!