おうち時間が増えた昨今、皆さんどのようにお過ごしでしょうか...。
なかなか遠方に行けない今だからこそ、意外と知らない地元の魅力をお散歩がてら、ぶらりと再発見してきました〜!
かつて、大輪田泊と呼ばれた兵庫の港は平安時代末期に、平清盛が日宋貿易の拠点とするために大修築を行い栄えた事で有名ですね。私の地元にはその平清盛にまつわる史跡がいくつか残っています。8年前、NHK大河ドラマで平清盛が取り上げられた際には、地元でも話題になりました!
まずはここ、清盛塚十三重塔。
この十三重の石塔は、鎌倉時代の執権 北条貞時が平清盛の冥福を祈り建立したもので、県の指定文化財にもなっています。当初は現在の地より南西11mの位置にあり、大正12年の道路拡張工事に伴い現在の場所に移転。元々は平清盛のお墓として知られていましたが、移転の際に調査をしたところ、お墓ではなく供養塔であることが判明しました。
塔の隣には、神戸出身の彫刻家 柳原義達作の平清盛像もあります。
清盛ってこんな顔をしていたのですね...。教科書のイラストで見るより凛々しいお顔立ちにドキっ!
その隣には琵琶塚が。琵琶塚は元々清盛塚と小道を挟んで北西の位置にあった塚でしたが、琵琶の形をしていたことから、琵琶の名手であった平経正の墓として信じられ、
伝えられてきました。ちなみに、平経正は清盛の弟経盛の長男にあたります。
じゃあ清盛のお墓はどこに...?
お墓は清盛塚より徒歩6分程離れた平氏とゆかりの深い古刹、「
能福寺」にあります。
平清盛の墓所、平相国廟。
能福寺は平清盛が出家した寺であると言われています。日本の古い歴史書、『本朝編年集』には1181年、京で没した清盛の遺骨を、能福寺の初代住職がこの地に持ち帰り納めたと伝えられています。しかし、遺骨の行方には諸説あり所在地ははっきりしていないのだとか。
能福寺は平家一門の祈願寺に定められたことで大伽藍が建設され、大いに栄えました。
そしてこの能福寺、兵庫大仏があるお寺としても知られています。
ババーン!
高さは台座も合わせると18m、重さは60tにもなるこの大仏さま。
実はこの大仏さまは2代目で、1代目は明治24年に建立。しかし、第二次世界大戦中の金属回収令の際に国に供出されてしまいました...。その後、大仏建立100年目となる平成3年に再建されて現在に至ります。1代目は奈良の大仏、鎌倉大仏に並ぶ三大大仏の一つとして数えられていたそうな。
兵庫大仏は、一願成就の大仏さまと言われていて、困ったことやどうしても叶えたいことがあれば、一切の邪念と欲心を捨てて、清らかで謙虚な気持ちでお願いすると必ず叶えてくれると言われています。どうしても叶えたい願いがある方は、ぜひお願いしてみてはいかがでしょうか...?!
年末ジャンボが当たりますように...!!(邪念)
その後、ステーションでも度々取り上げている、「北の椅子と」でランチも食べてきました。
ランチセットのカレーやお野菜、サンドイッチがおいしいんだ、これまた...!
ランチもですが、お店の雰囲気がとっても素敵!
清盛塚や兵庫大仏、あることは知っていたのですが、近くに住んでいると案外足を運ぶ機会もなく...今回、改めて巡ってみるといい歴史の勉強にもなりましたし、気分転換にもなりました!それに、歴史を通して地元を知ることで地元愛がさらに深まりますね...やっぱり地元が一番ですわ...しみじみ。今回は紹介しきれなかった平清盛にまつわる史跡は他にもあるのでぜひまた機会がある時に訪れたいです。
遠出がしづらい今だからこそ、地元の魅了を探す旅...いや、散歩に出てみるのもいいかもしれません。皆さんも地元の魅力を再発見しちゃいましょう〜!『ステーション』でもどんどん紹介していきますね。
編集室では11月号の絶賛製作中...。
ジャーン!
この可愛らしいお花のストールピン、実は全てフェルトでてきているんです...。
冬のファッションをパッと華やかにしてくれる、色鮮やかなフェルトのお花のつくり方は11月号でご紹介!お楽しみに〜。
(A・T)
★11月号のブログの更新日10月10日です。
★編集室スタッフ5人が交替で登場します。お楽しみに!