寒いけど、暦のうえではもう春なんですね。
春景色に思いをはせながら、取材班は大雪の中を東へ西へ。年末にスタートした4月号の桜特集の誌面がようやく形になってきたところです。そして、もう初夏の号の企画を考える時期に突入。月刊誌の仕事に携わっていると、いったい今が何月なのか時々わからなくなってしまうほどで、気がつけば1年が終わっていた…なんていう有様。これじゃあ、いけない! そんなわけで、リアルタイムの生活では、できるだけ旬の味や自然の変化に敏感でありたい!と思っているのですが…。
カレンダーのように正確に春を知らせてくれます。
さてそこで、いつもドキッとさせられるのが、この花の存在です。ご存じですか? 節分草といいます。10年以上も前に、母が庭の隅に植えたのが、まったく手入れなどしないのにどんどん増えてしまい、毎年きっちり、まるでカレンダーを見ているかのように必ず節分の日に花を咲かせる律儀なかわいいヤツなんです。さすがに今年は寒波で開花が遅れるだろうと思っていたのに、じーっと目をこらしてみると…ありました! 落ち葉の中からひょっこりつぼみが顔を出していたのでした! 恐るべし!
この日の夜は、編集長が買ってきてくれた海苔巻きを北北西を向いて丸かぶりして帰宅し、いわしの丸干しを焼いて、柊の枝に挿してみました。
そろそろ、春の旅支度を…。
3月号の特集は、「春を見つける小さな旅」です。その中の、しまなみ海道の生口島と大三島へ行ってきました。老舗旅館のレモン風呂、瀬戸内の魚のおいしさは言うまでもなく、「瀬戸田レモン」という、減農薬栽培のレモンを生産してリキュールをつくっているリモーネさん、レモンケーキを全国に広めたいと熱く語るパティスリーオクモトさんらIターン、Uターン組の活躍ぶりにも注目です。寒さがふっとゆるんだら、明るい海の色や花に春を見つけにぜひお出かけくださいね。
(M.O)
★4月号のブログの更新日3月9日です。
★編集室スタッフ5人が交替で登場します。お楽しみに!
2012年3月号