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初夏の一日、梅雨の晴れ間に。

2017.06.12 更新

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三室戸寺のあじさいと、
『源氏物語』宇治十帖の舞台へ。

 昨年の6月号の「花咲くお寺・神社へ」で紹介した、三室戸寺のあじさい。今回は、西宮の蔵元・白鷹の禄水苑が主催する「能のふるさと逍遥」で、三室戸寺のあじさい園を散策し、『源氏物語』宇治十帖の古蹟をたどってきました。
能の題材にもなった『源氏物語』第51帖「浮舟」は、二人の貴公子、薫(かおる)と匂宮(におうのみや)との間で板挟みになって苦悩し、宇治川に身を投げたヒロイン・浮舟の悲恋の物語。講師の久田舜一郎先生の「浮舟」にまつわるお話を興味深く伺いながら、古蹟のある三室戸寺を散策しました。さらに、第45帖「橋姫」、第50帖「東屋」、第47帖「総角(あげまき)」、第48帖「早蕨(さわらび)」などの古蹟をたどり、滔々と流れる宇治川に心を寄せて、しばし『源氏物語』の世界へ(といっても、まだ読んだことがないのですが...)。

そしてハイライトは、世界遺産・宇治上神社での、久田舜一郎先生による小鼓の奉納演奏。緑の風が吹き抜ける拝殿(国宝)に、力強い小鼓の音色が響き渡り、気持ちも清々しく引き締まりました。今まで難解だと思って近寄れなかった能の世界も、少しずつ、興味が湧いてきます。station_1706_1.jpg

あじさいシーズンとあってたくさんの観光客が訪れていた、三室戸寺。

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   これからが見ごろを迎える三室戸寺のあじさい庭園。1万株もの色とり
   どりのあじさいで埋め尽くされる。

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   境内にある「浮舟」の古蹟。かつて別のところに社があったが、こちらに移
   されて石碑として残っている。 

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    「東屋」の古蹟には、一体の石仏が。鎌倉時代後半の聖観音菩薩座像。
    やさしいお顔に心も和む。

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     「早蕨」の古蹟は、宇治神社と、宇治上神社を結ぶ道の途中に。

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宇治上神社の本殿。拝殿とともに国宝。本殿は平安時代後期の造営で、神社建築としては日本最古だそう。端正で美しい。station_1706_7.jpg

    「能のふるさと逍遥」のお楽しみは、その土地ならではのお昼ごはん。
     抹茶料理「辰巳屋」さんの「宇治丸弁当」は竹の皮に覆われて登場、
     いろんなおかずがぎっしり! 窓から眺める宇治川の景色に、心も
     ゆったり。

わが家の初夏の、台所仕事。

さて、梅雨どきの台所仕事と言えば、わが家で欠かせないイベントが、山椒の実の保存と、新しょうがで一年分の紅しょうがを漬けること。どちらも早々にすませてしまったので写真はないのですが、簡単なのでつくり方をメモしておきますね。どちらも大原千鶴さんのレシピを基本にしています。

■山椒の実の保存法

山椒の実が大きくなったころを見計らって購入、小枝からひとつずつバラバラに外します。少しくらい小枝がついていても大丈夫。これは延々とかかるので、テレビでもみながら、気楽に。やり終わったら達成感ありますよ! ざっと洗ってから、たっぷりのお湯(塩少々入れる)で、7〜8分、指でつまんで押しつぶせるくらいにゆでたらざるにあけて、水にさらします。1時間くらいさらしたらしっかり水気を切って、保存袋に分けて入れ冷凍庫へ。これで一年中、好きなときに使えます。わが家では、万願寺とちりめんじゃこの炒め煮、牛肉の甘辛煮、冷奴にはしょうゆ漬けにしておいたものをパラリ、というふうに大活躍。

■新しょうがで、紅しょうがを
 紅しょうがは、新しょうがを節ごとに分けてきれいに洗って、新しょうが200gに対して塩大さじ1+米酢大さじ2を合わせたポリ袋に漬け込みます。
空気を抜いて、液がまんべんなくいきわたるように口をしばって、お皿にのせて一晩、冷蔵庫に置きます。翌日取り出し、水気をふいて、市販の梅酢に漬けるだけ! じんわり梅酢の赤い色がしみ込んで、これも1年中、焼きそばにお好み焼きに、ちらしずしにと大活躍。わずかな時間でつくれるのでお勧めですよ!

■わが家の梅仕事
わが家では、実は夫の方が料理上手。食べるのが好きなのは同じですが、とにかく仕事がていねい。盛りつけも美しい! 少し時間に余裕ができた昨年くらいから梅仕事にハマって、梅酒、梅干し、らっきょう漬けがいつの間にかずらり...びっくりしました。写真は昨年の作品。今年はまず、カリカリ梅(小粒)を仕込んでいました。(今年も秘かに期待しています!)station_1706_8.jpg

     いちばん右の梅干しは、昔ながらのしっかり酸っぱいタイプ! 梅酒
     もそろそろ飲みごろかも。station_1706_9.jpg
     今年漬けたばかりのカリカリ梅。小梅を塩だけで漬けるそう。どん
     な風になるか楽しみです。

(Y・Y)

★8月号のブログの更新日7月10日です。

★編集室スタッフ5人が交替で登場します。お楽しみに!

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