淡路島で出会った、春の海の味!
6月号は、淡路島と小豆島の特集です。
取材の準備のために、島の南端の福良にバスで出かけたのは、まだ風が冷たい3月初めのことでした。実家が淡路島という友人に「淡路島のおいしいもの教えて」と聞くと、地元の人たちはこの界隈で、お決まりの生産者からちりめんじゃこやわかめ、干物などを直接買うそうな。そこで訪ねたのが、福良のバスターミナルから西へのびる海沿いの通り、その名も「ちりめんロード」。でも、あたりは、倉庫が建ち並び、お店らしきものは見当たりません。
作業中の若い衆に聞くと、ちょうどそのころ旬のいかなご、「かなぎちりめん」と呼ぶそうです。「つまんでええよ」という声に誘われてお味見させてもらうと、海の味がギュッと小さな1匹に凝縮! いかなごといえば「くぎ煮」でおなじみですが、天日で干したのもおいしい!
いかなごの季節が終わって、今はしらす漁の時期ですが、天日干しの作業風景は、お天気のいい日ならまだしばらく続きます。海の前で釜揚げにしたしらすをあつあつのごはんにのっけた「しらす丼」も、ぜひ!
生産者の方と楽しくおしゃべりしながらお買い物する楽しみ。ちりめんじゃこのほかにも、漁師さんがつくる絶品の干物、手延そうめん、わかめなど…、つくり手の方々の愛情が伝わってくるごちそうは、潮の香りを思い浮かべながらいただくと、おいしさもいっそうです!
数日後、大きな地震に見舞われて心配した淡路島でしたが、被害も少なかったということで、ほっとひと安心。この風景、この味、ずっとずっと大切にしたい宝物です。
次の7月号では、ふだん運動不足のスタッフが総出で山へ出かけます。街なかではゴールデンウィークに次々とオープンした商業施設が話題です。自然の中に飛び込んでみると、気持ちがすーっと洗われます。島へ、山へ、飛び出してみませんか?
(M・O)
★7月号のブログの更新は6月10日です。
★編集スタッフ5人が交替で登場します。お楽しみに!
2013年7月号