八草粥。
お節料理、七草粥、そしてもうすぐ恵方巻き…。季節の節目節目にいただくお料理に込められた先人の知恵には、歳を重ねるほどに、ふーんと納得したり、なるほどね〜と感心することしきりです。
きのうは七草粥の日でした。仕事帰りに「春の七草セット」を買いに行ったら、すっかり売り切れ!という去年のザンネンな思いを教訓に、今年は早めにゲット。せり、なずな、すずな、すずしろ…パッケージに描かれた七草のイラストと照らし合わせてからお粥を楽しんだのですが、半分食べ進んだときに、あ!…とひらめいたのが、先日枝元なほみさんに教えてもらった「山椒油」。たら〜りとかけてみたら、いちだんと春が香り立って、これがまた絶品!! +1のオマケということで、今年は八草粥となりました。
今年も健康に一年を過ごせますように…。
そして、恵方巻き。
そして、もうすぐやって来るのは、節分。2月号では枝元さんに、恵方巻きをつくっていただきました。太巻きには、甘く煮た薄揚げ、厚焼き卵、三つ葉、しいたけ、桜でんぶ入り。やさし〜い味です。ほかにも、<韓国風><塩レモン×スモークサーモン><納豆×たくあん>を巻いたおすしなどアイデアいっぱい。ぜひお試しを!
ごはんとおかずを一緒にパクッと食べることができる巻きずしや、おにぎりは、どこにでも持ち運べて、具のアレンジも無限大。まさに、“クールジャパン”な食べ物。海外でも自分でつくってみたいという人が増えているようです。ニューヨーク在住の友人は、近所のカルチャー教室で巻きずし講座を開いたところ、大盛況。ただし、具のいちばん人気の具は、サーモンとクリームチーズを巻いた、玄米ロールだったとか。
さらに、新参現る!
ところで、巻きすがなくてもつくれる、あつあつのごはんを手でにぎらなくてもいい…。昨年末くらいからブレイクしている「おにぎらず」をご存じですか? その名前の通り「にぎらない」おにぎりが、コレ。
バッグにスッとそのまま入れても形がくずれにくく、ごはんがふんわり食べやすい!おべんとう箱もいらない!と、ブログなどで一斉に広まった様子。なるほど〜、こんな手があったか…、どうして今までなかったんだろうって、思っている人も多いのでは?。本屋さんにレシピ本が並び始めJRのキオスクにも商品化された「おにぎらず」がもうちゃっかりと並んでいました。クールジャパンは、どんどん進化しているようです。
20年目…。
さて、今年は阪神・淡路大震災から20年の節目を迎えます。ついこの前のことのようでもあり、遠い日の出来事のようでもあり、不思議な気持ちです。2月号でご紹介している映画「神戸在住」は、震災時に高校生だった女性が主人公。「繕い断つ」は、神戸の山の手で、祖母が営んでいた洋装店を継ぐ女性のストーリー。もうひとつ、誌面ではご紹介できませんでしたが、「摂氏100℃の微熱」は、これも淡路島で育ち、震災時の心の傷が癒えない女の子の純愛ストーリー。神戸周辺のロケ満載の作品が次々に公開になります。大きなスクリーンの中のわが街と向き合って、この20年に思いをはせてみるのもいいかもしれません。
(O.M)
★3月号のブログの更新日2月10日です。
★編集室スタッフ5人が交替で登場します。お楽しみに!
2015年2月号