西宮の蔵元、白鷹が主宰する「白鷹禄水苑文化アカデミー」。関西ゆかりの伝統文化を、わかりやすく、楽しく学べるように、様々に工夫を凝らした講座がたくさんあって、ちょっと知的好奇心がそそられます。私が参加しているのは「能のふるさと逍遙」シリーズ。能の舞台となった場所へのバス旅で、能楽小鼓の久田舜一郎先生による講義で理解を深め、さらに先生の演奏を聴くことができ、地元の食事も楽しめる人気の講座です。今回は、特別講座の「演者と巡る世阿弥」で、多武峰の談山神社へ! 談山神社は能楽の発祥の地でもあるそうで、楽しみにして早起きしました。
小雨がふりしきるなかで、うっそうと生い茂った杉木立に佇む社殿、十三重塔などにお参りして、拝殿で奉納演奏を。味方玄先生(観世流シテ方)と久田舜一郎先生(大倉流小鼓方)による「翁」。迫力あるお謡と、鼓の美しい音色が、朱塗りの社殿、緑の境内に響きわたり、遠い昔を思い、心が洗われました。
昼食は、門前の「多武峰観光ホテル」で。大広間で、見方玄先生の多武峰にまつわる能楽のお話も興味深く、また、藤原鎌足、中大兄皇子、蘇我入鹿、大化の改新など、ほとんど忘れかけていた!日本の歴史の最初を、思い出した1日でした。
【 ジェノベーゼペースト 】
バジルの香りが大好きで、夏には毎年、プランターで育てています。今年はぐんぐん成長して、ちょっと見ないうちに大きく繁っていました。早速、以前『ステーション』で教えていただいた北村光世さんのレシピで、ジェノベーゼペーストを。
■材料/バジルの葉80g、ニンニク1かけ、パルミジャーノチーズ35g、オリーブオイル120cc、松の実大さじ2、塩小さじ1。バジルの葉は枝付きのまま洗ってから葉をちぎり、水気をしっかりと拭いておきます。
■レシピ
1 フードプロセッサーに刻んだニンニクと、刻んだ松の実、オリーブオイルを入れて攪拌する。
2 そこに塩を入れ、バジルを何回かに分けて入れて攪拌。ペースト状にする。
3 ボウルに移して、すりおろしたパルミジャーノチーズを入れて混ぜるとできあがり!
パスタに、茹でたじゃがいもに、パンにも合わせて。北村先生流に、ペーストを少しオリーブオイルでのばして、炊きたてごはんに混ぜるのも◎ 瓶に入れて、上5㎜くらいにオリーブオイルで覆っておくと変色しにくい。
【 素麺つゆ 】
素麺つゆは、こちらも『ステーション』で以前に教わった井原有美さんのレシピ。
■材料
だし昆布5㎝、干ししいたけ1個、削りかつお5g、しょうゆ・みりん各50cc、水250cc。
■レシピ
1 小鍋に水を入れ、昆布と干ししいたけを浸して1時間おく。
2 かつお、しょうゆ、みりんを加えて火にかけ、沸いたら火を止めて、粗熱が取れたら、こす。
便利な市販品を愛用してきましたが、つくるのもほんとに簡単! ジェノベーゼも素麺つゆも、2、3回分くらいずつつくって、新鮮な香りを楽しむのも、夏ならではの楽しみですね。
夏の日のお昼。子どものころの記憶の中の、素麺と天ぷら。そういえば母もつゆをつくってくれてたっけ(冷ます時間が、待ち遠しかった)。
(Y・Y)
★9月号のブログの更新日8月10日です。
★編集室スタッフ5人が交替で登場します。お楽しみに!
2022年8月号